有給休暇を取ることは労働者の権利であり、条件さえ満たせば誰でも有給休暇を取得することができます。しかし、医療現場は人手不足で一人当たりの仕事量も多く、有給が取りづらい雰囲気になっていることが多々あります。有給取得が義務化されたため、断られることはないかもしれませんが、できるだけ心象を悪くしないような取得を目指すことが大切です。
看護師が有給休暇を取得する時は、できるだけ繁忙期は避けるようにしましょう。有給休暇を原則、タイミングを意識することなくいつでもとれるものです。しかし、忙しいのがわかっている日に休みをとると、どうしても周りに迷惑をかけることが多くなります。忙しい日に休みをとっても、職場のことが気がかりになり、思いっきり休日を楽しむことができません。周囲の状況を考慮しつつ、あえて忙しくない時期を狙って申請すると、配慮ができる人だなと周りから好印象です。
また、できるだけ有給化は早期に申請することが大切です。余裕を持って申請することで、上司も同僚も心の準備ができますし、業務に支障は出にくくなります。早めに相談するのが自分にとっても周りにとっても最善の方法なので、予定が分かっているのであればなるべく早く取得を目指しましょう。そして、申請する時は休む理由を伝えるようにしましょう。有給は権利なので特に理由がなくても取得することは可能ですが、相手を納得させるには理由を伝えておくと信頼を得ることができます。法事や冠婚葬祭の予定がある、疲労が蓄積されているので体調を整えたいなど、休む理由を伝えると周りからの理解も得やすくなります。